ここ数年で一気に注目を集めたブロックチェーン。
ビットコインから始まった技術革新は日々広まりを見せています。
そんな中でブロックチェーンを取り入れたビジネスにも注目が集まっています。
今回の記事ではブロックチェーンに関わる企業を紹介します。
そもそもブロックチェーンとは何なのかという部分から説明しています。
新しい業界で働いてみたいという人も参考にしていただけたらと思います。
ブロックチェーンとは
企業を紹介する前に、ブロックチェーンとはどのようなものなのかを簡単に説明します。
ブロックチェーンは分散型台帳とも言われていて、データを改ざんされること無く扱えるようにした技術です。
その鍵になるのが自律分散型というブロックチェーンの持つ仕組みにあります。
自律分散型の仕組み
自律分散型というのは、上の図の右側のような構造のことを言います。
どの分野でも言えることなのですが、ブロックチェーンが誕生するまでは、左側の中央集権型というモデルが一般的でした。
既存の国や金融機関、企業のサービスはユーザーの情報を中央で一括管理する企業や企業のサーバーといった管理主体が存在します。
この仕組みが中央集権型です。
一方ブロックチェーンの自律分散型という仕組みは、ユーザー同士がデータを管理し合うので中央で管理する管理主体が存在しません。
これが自律分散型の仕組みです。
自律分散型がもたらす利点
自律分散型がもたらす利点として主に以下のようなものがあげられます。
１．透明性が高い
２．急所がない
３．改ざんが困難
ブロックチェーンはデータをユーザー全員で管理するため、非常に透明性が高いです。
また、中央で一括管理する管理主体を持たないため、システム全体の急所に当たる部分が存在しません。従来のシステムでは、管理主体でトラブルがあると全てのユーザーに影響してしまいしたが、そのような心配がありません。
また、ブロックチェーンは改ざんが困難という利点もあります。ここでは詳しく説明はしませんが、ブロック生成の過程で改ざんができない仕組みがとられています。
これらの利点から、ブロックチェーンを活用することでデジタル上のデータに信頼を持たせることができるようになりました。
ブロックチェーンの活用
ブロックチェーンは改ざんしにくく、透明性が高いため安全にデータを管理できるということがわかりました。
では、このブロックチェーンの利点はどのように活用されているのでしょうか。
いくつか今注目されている分野で例をあげました。
・金融
・データ管理
・物流
・エンタメ
・アート
ブロックチェーンと聞くと仮想通貨が1番馴染みがあるのではないかと思います。
データの信頼性が高まったことで、デジタル上のデータで財産的価値を証明できるようになり、新しい金融のあり方として今急速に広まっています。
他にもDeFiという分散型の金融などにも注目が集まっています。
また、データの安全性や、生産者を辿ることができる透明性の観点から物流やデータ管理という部分でも役立っています。
エンタメ、アートの分野ではデータが特定の価値を持つことでデジタル上のアート作品などが売買されるようになったり、ゲームで仮想通貨が貰えるというような広まりを見せています。
ブロックチェーンに関わる企業
ここからはブロックチェーンに関わる事業を行う企業について紹介します。
規模感の大きな企業からスタートアップまで幅広く紹介していきます。
ビットバンク株式会社
ビットバンク株式会社は認知度が高い仮想通貨の取引所を運営している会社です。
ビットバンクではビットコインやその他アルトコインの売買やレンティングを行っています。
金融庁からもしっかりと認可を受けた取引所なので比較的安全に取引ができます。
株式会社メルコイン
株式会社メルコインはフリマアプリとして多くのユーザーを持つメルカリの子会社で、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行っています。
メルカリの知名度やサービスとの連携を生かして、日本ではまだまだ認知の浅い暗号資産が一般化されていくようなサービスの開発を目指しています。
2023年度中を目処にメルカリの売上金やポイント、「メルペイ」の残高からビットコインの取引ができる機能の提供を予定しています。
株式会社HashPalette
株式会社HashPaletteは『PLT Place』というNFTのマーケットプレイスを運営している企業です。
PLT Placeでは漫画やアニメ、音楽などのデジタルコンテンツの発行から流通までを担っています。
ユーザーの利用料を安く設定しているというのも特徴のマーケットプレイスです。
HashPaletteは取引所のサポートを受けて資金調達を行う、IEOを国内で初めて取り入れた企業としても話題になりました。
SBINFT株式会社
SBINFT株式会社でもNFTのマーケットプレイスである『SBINFT Market』を運営しています。
SBINFT株式会社はもともとは株式会社スマートアプリという名称でしたが、2021年9月からSBIホールディングスの連携子会社化しての現在の名前になりました。
『SBINFT Market』も以前は『nanakusa』という名前でサービスを提供していたので、こちらの方が馴染みがある方もいると思います。
NFTマーケットプレイスでのコンサルティングのサービスも行っています。
コインテレグラフジャパン
コインテレグラフジャパンはこれまで紹介してきた企業とは違い、間接的にブロックチェーンに関わる企業です。
コインテレグラフでは暗号資産やWeb3、ブロックチェーンの分野に関する情報を発信するWebメディアを運営しています。
日本を含む世界9カ国語で情報を発信し、コインテレグラフジャパンでは日本語版の運営を行っています。
株式会社withB
株式会社withBも直接ブロックチェーンを活用しているわけではないのですが、ブロックチェーンに関わる企業です。
株式会社withBはブロックチェーンや暗号資産に関わる企業を専門に扱う求人サイトを運営しています。
ここで紹介している企業の中にもwithBの運営するメディアで紹介されているものもあります。
今後ますます技術革新や活用が進む業界なだけに、求職者、企業ともに需要の高いサービスです。
株式会社テコテック
テコテックではWeb3に参入したいという企業の支援を行っています。
NFT事業を導入したい企業向けにパッケージで導入支援ができる「Spize」というツールを提供していたり、DAOと呼ばれる自律分散型の組織の組成支援などを行っています。
他にも誰でも簡単にNFTを発効することができるサービスなども提供しています。
【まとめ】ブロックチェーン業界に今後も注目！
ブロックチェーンは今最も注目されている業界と言っても過言ではない分野です。
その活用は仮想通貨に留まらず様々な場面での活躍が期待されています。
ブロックチェーンに関わるサービスへの需要はこれからますます増えていくことが予想できるので、1ユーザーとしてはもちろん、ビジネスとしても目が離せない分野です。
