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【経済悪化】日本も危険!?スタグフレーションとは?原因や対策を解説

スタグフレーションという言葉を聞いたことはありますか?

経済が悪化した状態を指す言葉なのですが、日本も今スタグフレーションの傾向にあり、今後も更に悪化する可能性も考えられます。

ではスタグフレーションとは具体的にどのような状況を言うのでしょうか。

今回の記事ではそんなスタグフレーションについて解説します。

悪化に備えた対策も紹介していますので、参考にしてみてください!

目次

スタグフレーションとは

スタグフレーションとは景気は悪化しているのに、物価が上昇している状態のことをいいます。

このスタグフレーションという言葉は”インフレーション””スタグネーション”の2つを合わせた言葉です。

インフレーションは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

インフレーションとはモノの値段が上昇し続けることで、通貨の価値が下がってしまう現象をいいます。

例えば1本100円で買うことができた水が、150円に値上げしたとします。

同じモノを購入する為に通貨を多く払わなくてはいけなくなっているというは、通貨自体の価値は下がっているということになります。

このインフレーションに「停滞」という意味を持つスタグネーションが組み合わさった言葉がスタグフレーションです。

つまり、経済は停滞しているのに物価は上昇しているという現象です。

スタグフレーションが起こる原因

スタグフレーションは経済は停滞しているのに、物価は上昇しているという現象であることは理解していただけたと思います。

景気が悪化した場合、なるべくお金を使わないようにしようと考えるのが一般的です。

そして今の値段では商品が売れないとなると、企業はモノの値段を下げるので物価は下がっていくのが通常の状態です。

ではなぜ、スタグフレーションが起きてしまうのでしょうか。

理由としては以下のようなものがあげられます。

戦争などによる極度の供給不足

戦争が起こるとその国の生産力は急速に低下します。

被害が大きい場合、生活必需品の生産にまで影響しモノ不足に陥ります。

このような状態が深刻化した場合、物価の上昇に国の普及や経済復興が追いつかずスタグフレーションが発生します。

原材料の高騰

過去の事例として1970年代に起きたオイルショックがスタグフレーションを引き起こしました。

この時は世界規模で原油の価格が上がったため、ガソリンの値段が高騰し、物価高が発生しました。

企業ではどうにもできないコストの上昇なので賃金を上げるわけにもいかず、モノの値段は上がるが、経済は停滞するという状況が起きてしまいます。

他にも昨今はロシアとウクライナの戦争が影響し、小麦の価格が上昇しました。

このように原料コストの上昇はスタグフレーションの要因となります。

通貨価値の急激な下落

自国の通貨の価値が急激に下落した場合、スタグフレーションが発生します。

特に輸入に頼る国は、政策の失敗などにより自国の通貨の価値が暴落した場合、輸入品の価格が高騰します。

この場合も輸入コストの上昇によりモノの値段が上がっただけで、企業の業績自体は悪化しているのでスタグフレーションが起きてしまいます。

スタグフレーションによる影響

ではスタグフレーションが起こると私達の生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

直接的な影響としては以下のようなものが考えられます。

生活が困難になる

生活が困難になるというのは想像できるのではないかと思います。

オイルショックのように原油価格の高騰が原因であれば、輸送コストが上がるため生活必需品など多くのモノの値段が上がります。

賃金が上がらない中で、食料や日用品の値段が上がるということは当然生活が苦しくなります。

保有資産の価値が下がる

特に日本人に言えることとして、自分の資産を自国の法定通貨で保管する人が多いです。

スタグフレーションでは自国の通貨の価値が下がってしまうので、銀行に入れているお金の価値は景気の悪化にともなってどんどん下がっていきます。

スタグフレーションへの対策

スタグフレーションが深刻化した場合、どのようにして生活していけばいいのかと不安になった人もいるのではないでしょうか。

実際のところ、深刻化してからどうしようというのでは遅いです。

だからこそ、大切なのは事前にそのような状態に備えておくことです。

最後にスタグフレーションに備えた対策を紹介します。

保有資産の一部を円以外に変えておく

スタグフレーションになると自国の通貨の価値が下がってしまいます。

そうなった時に、資産の一部を外貨に変えておけば、持っている全ての資産の価値が下がるということはなくなります。

また、通貨ではなくモノに変えておくというのも1つの手です。

具体的な手段としては不動産投資などが考えられます。

通貨の価値は下がりますが、モノの価値は上がるのがインフレなので、このような状況においてはモノを持っている方が価値が高いです。

FXを身に着けておく

FXとは外貨同士の価格変動を利用して儲けを出す投資です。

スタグフレーションで円の価値が下がった場合にもFXで日常的に売買をしている人であれば、価格変動を利用して逆に資産をプラスにすることができる可能性もあります。

FXを始めると景気の動向にも気を使うようになるので、経済状況の変化にいち早く気づくことができるという点でもおすすめです。

収入源を複数持つようにする

物価が上昇した場合に生活水準を落とさない為には、自分の所得を増やすしかありません。

しかし、給料が上がらないのがスタグフレーションです。

そうなった時に収入源を複数持つことは安定した収入を確保することに繋がります。

単純に所得が増えるだけでなく、石油や小麦といったように特定の原料の値段が高騰した場合、収入源が複数あれば影響を受けにくい事業と収入が分散されるのでリスクヘッジにもなります。

【まとめ】スタグフレーションの際も生活を守れる力を身に着けよう!

最近、物価上昇に関するニュースをかなり頻繁に目にします。

一方給料はというと、上がっている業界もありますが、実感できている人は多くないのではないでしょうか。

少なくとも物価上昇のペースに見合っているとは言えないと思います。

今後この状況が悪化することも考えられるので、どんな状況になっても生活を守れるように対策しましょう!

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