「ウォルフ波動」という言葉を聞いたことはありますか?
FXのテクニカル分析で使われる手法です。
これまでにも、このメディアではテクニカル分析に役立つ知識を載せてきましたが、今回紹介するウォルフ波動はエントリーと決済をどこで出すべきかがわかる非常に有能な手法です。
知っているだけで、感覚だよりのトレードから抜け出す手段の1つになるので、是非参考にしてください。
ウォルフ波動とは
ウォルフ波動とはFXのテクニカル分析のパターンの1つです。
有名な投資家である、ビル・ウォルフ氏とその息子のブライアン・ウォルフ氏が発見したチャートパターンです。
ウォルフ波動はトレンドの逆張りでのエントリーと利確のタイミングを決める際に役立ちます。
トレンドとはチャートの流れのことで、右上に傾いている時は上昇トレンド、右下に傾いている時は下降トレンドです。
逆張りとは上昇トレンドの際に売って、下降トレンドの時に買う方法です。
トレンドが逆行することを予想してエントリーします。
ウォルフ波動が使える条件
ウォルフ波動が使えるチャートは以下のような条件下にあるチャートです。
- 上下に価格が同程度動きながらトレンドを作っている
- 高値と安値のそれぞれ反発する場所を結んだラインが直線上にある
高値が上がりきって反発している部分を結んだラインをレジスタンスライン、安値が下がりきって反発している部分を結んだラインをサポートラインといいます。
ウォルフ波動のエントリーと利確のポイント
ウォルフ波動は先程説明した条件下のチャートで、上下のラインにぶつかる点の1つ目と4つ目を結んだ直線の延長線上での利確を狙う手法です。
ウォルフ波動は上昇トレンドの場合でも下降トレンドの場合でも使うことができます。
図の場合⑤でエントリーをして、次のブレイクのときに水色の線とぶつかるポイントで利確します。
ウォルフ波動が使えるチャート例
ウォルフ波動が使えるチャートには以下のようなものがあります。
ウェッジ
上の図のような形をウェッジといいます。
チャートの動きとしては上下を繰り返して、その振れ幅を少しずつ狭めている状態です。
ウェッジはサポートラインとレジスタンスラインを引いた時に、右側に向かって狭くなっていく形になります。
フラッグ
フラッグは、上下を繰り返すチャートのサポートラインとレジスタンスラインがほぼ平行になっているチャートです。
フラッグはトレンドの継続を表し、一旦トレンドと反対の方向に足踏みをする形で緩やかに逆方向に動きますが、最終的には元のトレンドに戻ります。
下降トレンドの中で発生するフラッグを下降フラッグ、上昇トレンドの中で発生するフラッグを上昇フラッグといいます。
このフラッグでもウォルフ波動が使えます。
フラッグの場合はウォルフ波動の利確ポイントをエントリーに変えることで大きな利益を狙うことができます。
レクタングル
レクタングルとは高値も安値も一定で、サポートラインとレジスタンスラインが平行になるチャートです。
レクタングルの多くのパターンとしてはトレンドの途中で発生し、横ばいを続けた後にまた元のトレンド方向に動くことが多いです。
レクタングはトレンド方向に動く可能性が高いので、ウォルフ波動のポイントとなる地点ではエントリーと利確どちらも狙っておきましょう。
ウォルフ波動を使うメリット・デメリット
最後にウォルフ波動を使うメリットとデメリットをまとめます。
<メリット>
エントリーと利確のポイントが明確
テクニカル分析には値動きを予想する為のチャートの型がたくさんありますが、ウォルフ波動はライン上でエントリーと利確のポイントがはっきりわかります。
チャートからトレンドラインを引ける形を見つければ、トレードに活かしやすい手法です。
大きな利益が狙える
ウォルフ波動はトレンド相場の時に発生するものなので、当たれば大きな利益が狙えます。
時間足に関係なく使える
ウォルフ波動は時間足に関係なく活用することができます。
時間足が長ければそれだけ大きな利幅が期待できます。
<デメリット>
発生しにくい
ウォルフ波動が見られる相場が発生しにくいというのはデメリットです。
初心者の方は特に見つけるのが難しいかもしれません。
トレンドが反転しないこともある
トレンドラインが引けていたとしても、必ずトレンドが反転するとは限りません。
【まとめ】ウォルフ波動で勝率をあげよう!
今回はウォルフ波動についてをまとめてきました。
チャートの動きは様々な要素が関わっているので、必ずこうなるという予想をすることはできません。
とはいえ、自分の感覚だけで売買をするよりは、理論的な見解を元に決められた手法を活用する方が勝てる確立は高いといえます。
ウォルフ波動もその1つなので、上手に活用してみてください。
また、FXはシステムの利用もおすすめです。
FIREのシステムであれば、初心者の方でも使うだけで勝率を上げることができるので検討してみてください!